ただ、仕事を持ちながら競馬の収入を生活の足しにしているという人の話ならよく耳にします。彼らの馬券術はいったいどんなものでしょうか。
少し紹介してみたいと思います。
Aさんの馬券術というのは、とにかく複勝馬券を買い続けるという方法です。
複勝馬券というのは、対象の馬を一頭決めて、それが3着以内に入れば的中という馬券です。
1着を当てる単勝馬券のほうが配当金は高くなるのですが、その分当てることは難しくなります。
複勝馬券は当たりやすい分、配当は低くなります。
また複勝馬券で仮に1着だった場合も、複勝の配当しかつきません。
ただ、たとえ低くてもよほどのことでない限り1.1倍はつきます。Aさんはこのことに注目しました。
複勝オッズが1.3倍前後の人気馬に注目をして、10万円程度のまとまった金額で投資をするのです。
この複勝馬券が的中すれば、10万円は13万円になります。
さらにその払戻金で複勝オッズ1.3倍の馬券を買ったとします。
すると払戻金は16万9千円になります。
もう一回この手順を繰り返せば3レースで20万円を超えることになります。
複勝オッズ1.3倍の馬は相当な実力馬ですから、レース中によほどの不利やアクシデントがない限り、3着以内に入る確率はとても高いです。
ですからそれが3回続くことはさほど珍しくありません。
これをうまく繰り返していけば、複勝馬券だけで収入を得ていくことも可能だというわけです。
大事なのは、この繰り返しをどこで止めるかです。
4着以下のリスクも少なからずあります。
そのリスクが高そうなレースには手を出さず、いかに3着以内に入るレースを拾えるかがこの手法では鍵となります。
すると、よく当たる競馬場、あまり当たらない競馬場、ばらつきが出てくるはずです。
競馬で安定して勝てる人、つまり競馬で資産を築くことができる人は、この得意競馬場の絞り込みを行っています。
そうすることでまず、開催日のうちどの競馬場の予想に徹するか、絞ることができます。
基本中の基本といえるでしょう。
競馬は関東開催と関西開催に分けられますが、一日のうちに関東の競馬場と関西の競馬場の両方のレースに手を出してはいけません。
どちらか一つの競馬場に絞ること。
それはなぜかというと簡単です。参戦する競馬場を分散すると、予想の時間を十分に取ることができないからです。
レース当日に馬券を購入する際には、予想に必要なさまざまな情報がリアルタイムで入ってきます。
数字に表れる馬体重やオッズもそうですが、当日の馬場状態や騎手の調子、パドックなど、実に多くの検討材料がレース直前まで得られるのです。
これら一つ一つを入念にチェックすることが必要です。2場で購入していると、それは不可能です。
予想に確信を持てないまま、安易に購入してしまうケースもでてきます。
安定した利益を得るには、得意な競馬場を絞ることが前提となるのです。
利益を出すのに最も重要なことは、ツキがあるときにどんどん稼ぐこと、ではありません。それよりも大事なことがあります。
それは、勝っているときに終わること。いわゆる「勝ち逃げ」です。
これはとても判断の難しいことですが、どんなギャンブルにおいても、またどんな投資においても重要なことです。
わかりやすいのはパチンコやスロットでしょう。
当たりが出たときに「まだまだいけるんじゃないか」と止め時を間違えてしまうと、時間とともに勝ち幅が減っていき、最終的にはマイナスになってしまいます。
さらに悪いとマイナス幅が拡大してしまうということもあるでしょう。
いわゆるパチプロと呼ばれる人たちは、この見極めがとてもうまく、少しでもプラスならば確変が終わったと同時に切り上げてしまうのです。
この理屈が競馬にも当てはまります。
営業時間でいえばパチンコよりも競馬のほうが短いのですが、午前中で目標としていたプラス額を達成してしまうこともあります。
その場合は、予定していた午後のレースにも馬券を買うのではなく、素直に撤退して勝ち逃げしてしまうことが必要です。
どうしても午後のほうが注目のレースがあるために馬券を買いたくなるでしょうが、その気持ちを抑えるのです。
どうしても買いたいのであれば、ごく少額の範囲で、遊び程度に抑えておくべきです。100円の馬券なら外れてもダメージは少ないですし、仮に高額配当が的中すれば十分な利益になります。
決して、利益の追求に走らないでください。
統計学的に見ても、さらなる利益を求めての投資は失敗することが多いのです。
利益の追求に走る思考だと、負けが込んできたときにさらに大きな痛手を負うこともあります。
]]>少ないお金を大きくするには万馬券ばかりを狙っていくしかありませんが、まとまった資金があれば本命狙いから穴狙いまで、さまざまな選択肢を持つことができます。
馬券を手広く購入する「保険買い」もできるでしょう。
次に、予想をブレずに行うための理論が必要です。
的中率というのは上がったり下がったりするもので、高いほど良いことは言うまでもありません。
ここでは野球で打者が高打率をいかにキープするかが問われるように、競馬でも高的中率というものを維持できる力が問われます。
そのためにブレない予想が必要になるわけですが、単に予想スタイルをブレずに持つというだけでなく、馬券の購入パターンなどもブレない方針を持っておくべきです。
すると予想が安定し、的中率も安定。
収支バランスも安定するというわけです。
もう一つ必要なことは、一日二日の目先の収支だけを見るのではなく、月単位で長期的な視野で収支を見ていくことです。
どんなにあるすばらしい予想をしても、外れるときは外れるものです。
しかし長期的に見てのトータルでの収支を見れば、その予想が正しかったかどうかの答えがでるはずです。
これら3つの要素(まとまった資金、ブレない予想、長期的な収支)は、言うのは簡単ですが実際には難しいことなので、道半ばであきらめてしまう人もいるかもしれません。
しかしこれは株式投資でも同じことが言えるのです。
投資手段として競馬を考えるなら、ぜひ身に着けておきたいことです。
結果が伴うまでには時間もかかるでしょうが、長期的に利益を出せるようになれば、それは立派な投資行動と言えるでしょう。